Hello, Cuppa Time アンジェラです。
みなさんは、「ジェンダー代名詞」ってご存じですか?
しばらく前に、BBCのニュース(英語)でジェンダー代名詞の記事を読んではいたのですが、ついに、実際にジェンダー代名詞を明記したメールを受信しました!
ニュースや有名人のTwitterなどで見聞きするだけでなく、まさに今日、ジェンダー代名詞記載の私宛のメールを受信したので、「ジェンダー代名詞」ご紹介したいと思います。
She/her, He/him, They/them
文法用語で「pronoun」は「代名詞」です。
人を表す代名詞、「He」や「She」は、日本語でも「彼」「彼女」と性別を表します。
そこで性別を区別しない「They」を加え、自分に対してどの代名詞を使ってもらいたいか、本人の選択を尊重しようというものです。
現在、主なジェンダー代名詞は3種類です。
(他にもいろいろ提案されていますが、現在この3つが主流です)。
- She/her
- He/him
- They/them
「They」は、英語の授業では、「彼ら・彼女ら・それら」と習ったと思いますし、実際そのように使われています。
ですが、ジェンダー代名詞では、「She/her」でも「He/Him」でもない、性別を特定しない個人(一人)を表す代名詞として使います。
「ジェンダー代名詞」を書く場所
では、実際のメールでは、どこにどのように書いたらいいでしょうか。
メール、特にビジネスメールの場合は、通常「結びの言葉」と名前の下に、フルネーム、役職や連絡先を明記した署名欄があります。
ジェンダー代名詞は、そのフルネームの横に記載します。
英語メールの署名欄
ビジネスのメールでは、書体や順番は違っても、通常このような署名になっていることが多いのではないでしょうか。
英語メールの最後に書く「結びの言葉」はこちらでご紹介していますので、あわせてご参考ください。
英語メールの署名 with ジェンダー代名詞
では、こちらのメールはどうでしょうか?
どこに、ジェンダー代名詞が入ったでしょうか?
そうです、フルネームの後に、
(She/her)
等のように「ジェンダー代名詞」を記載します。
一人称で使う「They/them/their/theirs」
みなさんが英語を勉強した時は、「They/them/their/theirs」は複数形と習いましたよね。
実際、日常会話でも複数形の代名詞で使われていますので、「一人称の代名詞」として使うには、もしかしたら違和感があるかもしれません。
ですが、よく考えてみれば、ジェンダー代名詞が広がる前から、性別を特定しない個人(一人)を表す代名詞としての使い方はありました。
例えば、こんな場合です。
When I saw a baby crying, I tried to look for their parent.
“泣いている赤ちゃんを見て、その親を探そうとした。”
のように、泣いている赤ちゃんは一人なのですが、わざわざ
When I saw a baby crying, I tried to look for his/her parent.
と並記したりはせず、「their」を使います。
「Pronoun」はジェンダー代名詞
英国では、この「ジェンダー代名詞」を広めていこうという動きはそこまで進んでいませんが、高等教育機関や非営利団体からはじまり、徐々に広まってきています。
「ダイバーシティ&インクルージョン」のメッセージを実践的に伝える手段と考えられています。
私が通訳をしている職場では、ジェンダー代名詞の記載に関する決まりはまだありませんが、「ダイバーシティ&インクルージョン」は大きなテーマになっています。
また、「ダイバーシティ&インクルージョン」についても、あらためてご紹介したいと思います。
Cuppa Timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。
See you soon!
Angela (She/her)
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