イギリス観光・出張必見!英国「ETA」事前渡航認証システムの申請

英国の暮らし

Hello, Cuppa Timeアンジェラです。

英国では現在ビザのデジタル化が進められています。

ともなって、これまでビザが必要なかった6か月以内の短期滞在の場合も、渡英前に事前渡航認証システム「ETA」の申請が必要になります。

2024年9月時点ではまだ中東の7か国のみが対象となっていますが、日本を含むそれ以外の国のパスポート保持者も2025年1月8日から(欧州各国のパスポート保持者は3月5日から)必須となると発表がありました。

こちらの記事では「ETA」の申請時期や方法、費用についても詳しくご紹介していますので、ぜひご参考ください。

ETAとは

ETAは「Electronic Travel Authorisation」の頭文字をとったものです。

直訳すると「電子旅行承認」となるでしょうか。アメリカのESTAに相当する事前渡航認証システムのことです。

今までは、観光だったり会議へ出席するための出張などで英国に6か月以内の短期滞在をする場合はビザを取得する必要はありませんでした。

ですが今後は、これまでビザが免除されていた短期の英国滞在の場合も「ETA (Electronic Travel Authorisation)」の事前取得が必要になります。

すでに英国滞在ビザ(学生ビザ、就労ビザ、配偶者ビザ、永住権など)を持っていて英国に居住している場合は、こちらもeVisa(電子ビザ)への切り替えが進んでいます。

ETA導入時期

「ETA (Electronic Travel Authorisation)」事前渡航認証システムは、昨年(2023年)から順次導入されていますが、現時点(2024年9月)で「ETA」申請が必要なのは、以下の7か国のパスポート保持者のみです。

  • Bahrain(バーレーン)
  • Jordan(ヨルダン)
  • Kuwait(クウェート)
  • Oman(オマーン)
  • Qatar(カタール)
  • Saudi Arabia(サウジアラビア)
  • United Arab Emirates(アラブ首長国連邦)

日本のパスポート

UK ETAは、2025年の完全導入へ向けていよいよ、日本を含むその他の国も、2025年1月8日の英国への入国から事前のETA申請が必須と発表しました。

UK ETAのページはこちらです。

なお、欧州各国のパスポートを持っている場合は導入時期がもう少し遅く、2025年3月5日からになります。

「ETA」は英国への渡航前に申請が終了していなくてはいけませんが、事前申請の受付は2024年11月27日から開始されることになりました。

ETA事前申請:2025年1月8日以降の英国入国から必須

申請受付開始:2024年11月27日から

ETA申請が必要な人

6か月以内の短期滞在者

「ETA」の事前申請は、これまではビザが免除されていた短期の英国滞在者が対象です。

観光、英国に住む家族や友人を訪問する場合、短期の出張、短期の学生(*学生ビザが必要ないケース)で英国に6か月以内の滞在をする際に渡英前の「ETA」申請が必要になります。

ご家族でイギリス観光をする場合、赤ちゃん子ども1人ずつ申請しなくてはいけません。

英国への入国にあたりビザが必要かどうかわからない方は、こちらのページ(英語)で簡単な質問に答えると、ビザが必要かどうか教えてくれます。

Check if you need a UK visa – GOV.UK (www.gov.uk)

Transit 乗り継ぎの場合

英国外から英国の空港へ到着し、ストップオーバーや入国はせず、空港内でそのまま乗り継いで英国外へ行く場合、これまではビザは必要ありませんでした。

2025年1月8日以降は、日本のパスポート保持者も乗り継ぎだけの場合でも事前の「ETA」申請が必要になります。

英国政府の公式ページはこちらです。

長期滞在ビザ保持者は不要

短期滞在ではなく長期の滞在ビザ(学生ビザ・就労ビザ・配偶者ビザ・永住権など)を持っている人は、「ETA」導入後もETAの申請は必要ありません

滞在ビザ保持者本人のETA申請は必要ありませんが、ご家族やご友人が遊びに来る時に「ETA」の事前申請が必要になりますので、ご注意くださいね。

ETA申請のタイミング

「ETA」の申請が必要な場合は渡英前までに「申請」が終了していなくてはいけません。

その後、ETAは申請から3営業日以内に発行されるようです(*営業日とは土日・UKの祝日を除く平日のことです)。

なお緊急の場合には「申請済み」であれば結果を受信していなくても渡航が可能と書いてありますが、出来るだけ余裕をもって申請しましょう。

If you need to travel soon

You must apply for an ETA before you travel to the UK. You can travel to the UK while waiting for a decision.

ETA申請に必要な書類

「ETA」の申請に必要なものは以下の通りです。

  • 有効なパスポートの原本
  • メールアドレス
  • クレジット/デビットカードカード、アップルペイ、グーグルペイ

申請過程で、パスポート(原本)の写真と申請者の写真を撮るまたはアップロードする必要があります。

アプリ申請

申請は、こちらのページからアプリ(ページの後半)をダウンロードして行うことが推奨されています。

オンライン申請

アプリからではなく、オンラインで申請することもできます。

子どもの分のETAも申請する場合など、本人ではなく代理の人が申請する場合はオンラインで行います。

申請は20分以内に終わらないと初めからやり直しになってしまうようです。

途中で一度保存し、時間をおいて再開することも不可となっていますのでご注意ください。

ETA申請費用

ETA取得にかかる費用は10ポンドです。

クレジットカードやデビットカード、アップルペイかグーグルペイでも支払い可能です。

ETA有効期限

一度承認されたETA有効期限は2年です。

英国への入国回数にかかわらず2年間有効ですので、承認された日から2年以内に再び英国に入国する際には、毎回新しくETAを申請する必要はありません

ETAの有効期限より前にパスポートの期限が切れてしまった場合、ETAもパスポートの失効と同時に無効になります。

英国到着時

英国到着時は自動ゲートで入国する場合がほとんどですので、とくにETAを見せたりする必要はありません。

なお、「Electronic Travel Authorisation」と「Authorisation(承認)」の名前が付いているETAですが、

An ETA does not guarantee entry to the UK.

ETAは英国への入国を保証するものではない

と明記されており、英国への入国を確約するものではありません。

最終的な入国の可否は入国審査官の判断に任されています。

EU圏はETIAS

事前渡航認証システムの導入は英国の「ETA」だけでなく、EU圏でも「ETIAS」の名前で2025年から導入予定です。

ETIASの導入はもともとコロナ前に予定されていましたが、すでに何度か延期されています。

ETIASの最終的な導入時期は依然として未定ですが、こちらも近い将来に導入されることは間違いありません。

今後は、英国と欧州数か国を観光したり、出張したりする際には英国の「ETA(英国電子ビザ)」とEU圏の「ETIAS(EU圏電子ビザ)」の両方を取得しなくてはいけなくなる日が近くなりそうです。

まとめ

2025年導入予定とされたまましばらくはっきりしなかった英国の事前渡航認証システム「ETA」ですが、いよいよ新年から導入されます。

ETA (Electronic Travel Authorisation)英国事前渡航認証システム

6カ月以内の短期滞在(観光・出張)および乗り継ぎの場合に事前申請が必要

2025年1月8日以降の英国入国から必須(欧州各国は3月5日から)

事前申請受付開始は2024年11月27日

最近は、オンラインで直接フライトを予約することも多いと思いますので、2025年1月8日以降に英国へいらっしゃるご予定のある方は、「ETA」も忘れずに申請してください。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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