Hello, Cuppa Time アンジェラです。
英語のメールにも、日本語のメールで使われるのと同じような定型のフレーズがいろいろあります。
「お世話になっております」や「よろしくお願いします」は、直訳は出来ないのですが、同じ使い方をする定番のフレーズがあります。
一方、「ご質問などございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください」は、ほぼ直訳することができます。ところが、とてもよく似た二つの言い方があり、実はニュアンスが少し違います。
この記事では、そんな、「ご質問などございましたら、お問い合わせください」の二つの言い方と、その二つの言い方をどのように使い分けたらいいのかをご紹介したいと思います。
また後半では、単語を入れ換えるだけで応用できるセンテンスもご紹介していますので、あわせてご参考ください。
「ご質問などございましたら~ 」の二つの言い方
If you have any ~
一番一般的で使いやすいのが、このフレーズです。
If you have any questions, please do not hesitate to contact me.
まさに、そのまま「ご質問などございましたら、ご遠慮なくご連絡ください」です。
日本語の「ご質問などございましたら~」と同じように使え、書いておけば間違いないフレーズの一つです。
Should you have any ~
もう一つのフレーズは、「Should」で始まります。
Should you have any questions, please do not hesitate to contact me.
あまりなじみがないかもしれませんが、使ったことはなくても、メールやあるいは公的機関からの手紙などで受け取ったことはあるかもしれません。
こちらも「ご質問などございましたら、ご遠慮なくご連絡ください」です。
使い分け方
では、訳してみたら全く同じなのに、なぜ「If you have any ~」と「Should you have any ~」のそれぞれの言い方があるかというと、質問があることが「想定される」場合と「想定されない」場合で使い分けているからです。
それぞれどのような場面で使われているか、見てみましょう。
If you have any ~ が使われる場面
そもそも、相手が質問があるかもしれない時に「ご質問などございましたら~」の一文を付けるわけですから、基本的に、質問があることが想定される「If you have any ~」が多く使われます。
日本語メールの「ご質問などございましたら~」と同じ、メールお決まりのフレーズと考えてください。
Should you have any ~ が使われる場面
ではどうして、質問は「無さそう」と想定している場合にも「ご質問などございましたら~」と送るフレーズがあるのでしょうか。
倒置法
その前に、そもそもこの「Should you~」という文型に慣れない方も多いのではないでしょうか?
「Should you have any~」ってどういうこと?
もしかしたら、
どうして疑問文なの?
と思われたかもしれません。
「Should you~」は、文法的には倒置法になっています。「If you should have~ 」の「If」が省略されて倒置され「Should you have~」になりました。
なぜかというと、こうすることによって仮定が強調され、丁寧な言い方になるからです。
日本語のメールでも「もし質問あるなら~」とは書きませんよね。「もし」は書かずに仮定の「ご質問ございましたら」にします。
英語でも同じように「If」は書かず、助動詞の「Should」を足して倒置したことで、「質問がある可能性は低いけれど、念のためお伺いします」というニュアンスが入ります。
使う場面
この「Should you~」のフレーズは、例えばこのようなケースでよく使われています。
- 双方確認済みの書類を添付して送信
- 公的機関からの通知やお知らせ
このような場合、質問がある可能性は低いので「Should you~」になります。この一文があることで、とても丁寧、もしくはやや儀礼的になります。
逆を言えば、「Should you~」のメールは質問は無さそう想定ですから、返信しなくても失礼にはなりません。
もちろん、「Should you~」を受信したら相手に連絡してはいけないわけではありません。
応用編
さて、「ご質問などございましたら~」の二つの言い方ですが、フレーズの形はそのまま単語を言い換えるだけで、少し意味を変えることができます。
questions の言い換え
queries
If you have any queries, Should you have any queries,
この「queries」は「問い合わせ」や「照会」という訳がぴったりくる言葉です。ただ、「questions」も「queries」も似たような意味なので、どちらの言い方もよく使います。
concerns
If you have any concerns, Should you have any concerns,
「concerns」は「懸念事項」や「心配」がありましたら、という場合に使われます。
problems
If you have any problems, Should you have any problems,
例えば、添付資料やリンクが開かないとか、メール内での指定に対応できない問題が想定される場合等です。
あるいは、日時の都合が合わなかったり、何かを決める内容で不都合があるかもしれないような時にも使えます。
need more information
If you need more information, Should you require more information,
「need」または「require」でもOKです。
直訳は「もっと情報が必要でしたら」になりますが、「不明な点等ございましたら」に似ているでしょうか。
do not hesitate toは省略可
二つの「If you have any ~」と「Should you have any ~」のどちらの場合でも、「do not hesitate to」は省略可能です。
「do not hesitate to」がある方が丁寧ですが、英語メールでは、社外相手でも上司相手でも日本語メールよりカジュアルです。
一方、「please」は大事なので省略しないようにしましょう。
contact の言い換え
let me know
please (do not hesitate to) let me know.
「let me know」は「contact me」と意味は同じです。「let me know」の方が「contact me」よりややカジュアルですが、どちらの言い方もよく使います。
連絡先を個人に限定しない場合は、「contact us」や「let us know」にします。
ask
please do not hesitate to ask.
こちらも、意味はほぼ同じです。簡単な単語ですが、特別カジュアルな印象はありません。
メールの場合、「ask」はタイプしやすい単語なので、余計によく使われるのかもしれません。
get in touch
please do not hesitate to get in touch.
意味は「get in touch」も「contact me」も同じですが、「get in touch」の方がカジュアルです。
ビジネスライクよりもう少し親しい間柄なら「get in touch」はフレンドリーな感じがします。
まとめ
どれを使うか迷った時、一つしか覚えられないという時は
If you have any questions, please do not hesitate to contact me.
が万能で、実際の使用頻度も一番高めです。
ですが、その他の言い方も知っておくと、送信する場合だけでなく、メールを受信した際に、相手が想定しているであろうリアクションや、細かいニュアンスの理解がより一層深まると思います。
Cuppa Timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。
If you have any questions, please do not hesitate to contact me.
みなさま、良い一日を!
See you soon!
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