英語クリスマスカードの書き方&送り方完全ガイド

英国の暮らし

Hello, Cuppa Timeアンジェラです。

12月に入ると英国の街並みはすっかりクリスマスモードになり、クリスマスカードのやり取りが始まります。

英語でクリスマスカードを送るとなると、どんな決まりごとがあるのか、カードやメッセージはどんな風に書いたらいいのか、よくわからなくて困ってしまう事もありますよね。

そこでこの記事では、カードの選び方から、カード内の宛名&差出人の書き方封筒の書き方、そしてメッセージの決まり文句まで順番に詳しく解説しています。

また、クリスマスカードを送る時期はいつからいつまで?とか、誰に送るべきか送らないべきか、喪中の時は?、送ってはいけない時は?、送っていない人からもらったら?といったいろいろな疑問にもお答えしていますので、もうクリスマスカードのマナーで悩むことはありません

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クリスマスカードの選び方

いろいろなクリスマスカード

何はともあれ、まずはクリスマスカードを選びましょう。

この時期になると(この時期にならなくても!)お店には、たくさんのクリスマスカードが並びます。

英国には、カードだけを扱うカードショップもありますし、スーパーデパートからギフトショップファームショップガーデンセンターミュージアムギャラリー、もちろんオンラインショップまでいろいろなクリスマスカードがそろっているので、見ているだけでも楽しくなります。

チャリティークリスマスカード

英国はチャリティ活動がとても盛んで、数多くあるチャリティー団体クリスマスカードを販売しています。

プレゼントをもらうだけがクリスマスではありません。「Christmas is a season of giving」とも言われます。せっかくの機会ですから、出来るだけチャリティカードを選ぶようにしています。

チャリティーカードと謳っていてもほんの数%しか還元されていないものもあります。チャリティに入る率をきちんと表示してあるものをチェックしてみてください。

サイズ・値段

クリスマスカードは本当にいろいろな種類があり、値段もお徳用パックから高級なものまで様々です。

一般的には、高齢の祖父母や親戚クリスマスが好きな人には、大きめの上質なカードを送るととても喜ばれます。

子どもの友達や同僚など数が多いやり取りの場合は、小さめのカードが書きやすく渡しやすく、値段も手ごろなので人気です。

もらったカードは暖炉の上や窓辺に並べたり、カードホルダーに並べて楽しむので、ポップアップのような特別に凝った作りのものより、そのまま立てて飾れる見開き二つ折りのカードが好まれます

カードに書くこと

クリスマスカードが入手できたら早速書いていきましょう。

クリスマスカードに書くことは、意外にシンプル

  • 宛名
  • 差出人
  • メッセージ(書いても一言)

だけです。

全く難しくないので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

宛名の書き方

カード内

カードの中に書く宛名は、カードを開いた右側の左上から書きはじめます。

To 送る相手の名前

クリスマスメッセージ

From 差出人の名前

個人宛て

個人宛の場合は、シンプルに「To 名前」です。

相手のファーストネームまたは普段呼んでいる呼び方ニックネームがあればそのまま書きます。

家族宛て

家族宛ての場合は、

To 自分に近しい相手の名前、その配偶者、子ども(年齢順)

のように、全員の名前を書きます。

名前を書く順番

実はここで、「男性を先に書くべきか女性を先に書くべきか」というひそかな⁈論争があります。

論争があるということは逆に言えば、正しい順番は決まっていないということです。

基本的には、自分に近い相手から書くのが良いと思います。

例えば、自分の会社の同僚に送る場合は、「同僚、同僚の配偶者、子ども(年齢順)」というような感じです。

仕事上の関係だけで家族ぐるみの付き合いが無くても、たいていの場合本人だけでなく家族の名前まで書きます。通常、(前年に)相手からもらったカードに相手の家族全員の名前が書いてありますので、とっておくかメモしておきます。

家族の名前がわからない場合や、家庭内の事情が複雑そうな時⁈は

To 送る相手の名前 & Family

にします。また、必ず「& Family」を書かなくてはいけないわけではありません。

結局どうすればいいのかわかりにくいかもしれませんが、クリスマスカードのやり取りは双方向なので、相手の書き方に合わせておくのが一番簡単です。

封筒の宛名(手渡し)

カードが書けたら、封筒にも宛名を書きましょう。

個人宛て

個人宛ての場合は、カードの中の書き方と同じ「To 名前」です。

家族宛て

家族宛ての場合、封筒には全員の名前を並記する必要はありません。

同僚や友人宛てなら「To 名前」で十分です。

親戚家族ぐるみで付き合いのあるファミリー宛ての場合、書き方は2通りあります。

  • To The Surname Family (例えばSmith一家なら「To The Smith Family」)
  • To The Surname+s  (例えばSmith一家なら「To The Smiths」)

近所の人

苗字がわかっていれば、家族宛てと同じ書き方で書きます。

直接相手のレターボックスに入れてしまう事も多いので、住所の1行目(番地とストリート名)のみなど、投函する時にどの家に宛てたカードか自分がわかればOKです。

封筒の宛名(郵送)

郵送の場合は、手紙を送る場合と同じです。

英国では、下記の順番で改行して名前と住所を書きます。

To 名前またはTo The Surname FamilyまたはTo The Surname+s

10 Larry Street(番地とストリート名)

LONDON(街の名前)

AB1 2CD(ポストコード)

UK(英国外から送る場合)

手紙の宛名というと「Mr & Mrs 名前」 をご存じの方も多いかもしれません。

ですがタイトル(Mr/Miss/Mrs/Ms/Mx)の選び方、夫婦でも苗字が同じ場合と違う場合、最近では同性婚の場合などルールが細かいので、また改めてご紹介したいと思います。

差出人の書き方

差出人が無いと誰からのカードかわからなくなってしまいますので、差出人も忘れずに書きましょう。

カード内

差出人の名前は、クリスマスカードを見開いた右側、送る相手の名前を書いたのと同じページ一番下に書きます。

自分の名前だけなら、やや右側に寄せて書きます。

To 送る相手の名前

クリスマスメッセージ

From 差出人の名前

名前の前の一言

差出人の名前を書く時によく一緒に書かれるのが、「love」や「Best wishes」です。

特別親しくなくても「love」は普通に使われていますが、気になる場合は、「Best wishes」が万能です。

グリーティングカードの宛名&差出人の書き方はこちらの記事でより詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。

クリスマスカードを送る相手が社外の仕事関係でしたら「Best regards」がカジュアル過ぎずフォーマル過ぎずビジネスシーンにふさわしい一言になります。

個人から

名前の前の一言に続けて、差出人の名前を書きます。

個人間のやりとりの場合はシンプルに「From 名前」です。

ファーストネーム(下の名前)または、送る相手から通常呼ばれている名前を書きましょう。

家族から

宛名と同様に、家族ぐるみの付き合いが無い友人や同僚でも家族全員の名前を書くことも多いのでその場合は、

From 自分の名前、配偶者、子ども(年齢順)

のように、家族全員の名前を並記します。

ファミリーの名前を並べて書く場合は、長くなってかまいません。1行で全員が入らない場合は、2行以上になることもあります。

名前を書く順番

こちらも、以前は男性の名前から先に書くのがマナーだったようですが、今はそのようなマナーはありません。

基本的には、カードを書いている本人が自分の名前から書けば良いと思います。

自分の会社の同僚に送る場合なら「自分、配偶者、子ども(年齢順)」というような感じです。

先にカードをもらっていたら、相手の書き方に合わせてもいいですね。

義実家には「配偶者、自分、子ども(年齢順)」にしているという知人もいました。

家族や親戚に送るカードでは、それぞれが自分で自分の名前を書くのが喜ばれます。小さい子でまだ字が上手に書けなくても、それがまたかわいいですよね。

封筒の差出人(手渡し)

手渡しする場合は必要ないので、封筒の差出人は書かなくて大丈夫です。

近所の人の場合も、相手のレターボックスに直接入れてしまうのであれば、カード内の差出人名だけで封筒には特に必要ありません。

封筒の差出人(郵送)

郵送の場合は、宛名と同じく差出人も明記します。

こちらのRoyal Mailの例では「Return address」となっていますが、この言い方はビジネスの場合に多く使われるので、個人の場合はシンプルに「From」で十分です。

英国では、封をしたフラップのところ表側の左上に書くこともありますが、「From」を付けるか、宛名より小さめの字で書くようにします。

メッセージ

これで宛名と差出人の書き方がわかりました。

ではカード内のメッセージはどうしたらいいでしょうか?

実はクリスマスカードには宛名と差出人を書くだけで、近況などは書きません

書いてはいけないわけではないのですが、書いても短い1行にとどめ、家族の写真などを添える習慣もありません。

ですから何を書いたらいいか悩む必要はなく、個別の手書きメッセージが無いのが普通なのでご安心ください。

定番メッセージ

市販のカードにはたいていクリスマスメッセージが印刷されています。

基本の定型メッセージはクリスマスと新年を祝うこのような文面です。

Whishing you a

Merry Christmas

and

a happy new year

もし印刷されているメッセージにこの定番のフレーズが入っていなければ、手書きで書き加えてもいいですね。

例えば「Whishing you a Merry Christmas」とだけ印刷されているカードに「and a happy new year」と書き足したりします。

便利なフレーズ

印刷されたメッセージがあっても、カードが大きめだったりすると、余白が多くて寂しい感じがする時もあります。

そのような時は、こんなフレーズが便利です。

Best wishes for 2025

とか

All the best for 2025

です。

クリスマスカードのメッセージは新年へ向けてのメッセージですので、2024年のクリスマスに送る場合は「for 2025」になります。

クリスマスカードを送る時期

カードが書けたらいよいよ送るわけですが、クリスマスカードを送る時期はいつからいつまででしょうか?

クリスマスカードは、遅くともクリスマスの25日までに届くように送ります。

クリスマスカードをもらった人は、クリスマスツリーなどのデコレーションと共に、もらったカードも部屋に飾って当日を楽しみに待つので、12月の第1週くらいからでも早すぎることはありません。

出来るだけ15日くらいまでには届くように送りましょう。

よく会う友人や同僚には、直接渡すか、家を知っている場合は通りがかりやついでの時にその家のレターボックスに直接入れれば完了です。

学校や大きい職場では、校内や社内で交換するクリスマスカード専用のポストボックスが設置されるほど、12月中はクリスマスカードが行き交います。

英国内の投函期限

英国のRoyal Mailは毎年、クリスマスカードが25日までに届くための投函期限を発表しています。

今年(2024年)は、英国内から英国内の住所に25日までに届くためには、2ndクラスは12月18日(水)まで、1stクラスは12月20日(金)までに投函(回収時間前)となっています。

クリスマス切手

クリスマスカードを郵送する際は、毎年デザインの変わるクリスマス用の切手も楽しみですね。

郵便局の窓口の人もクリスマスカードを投函しようとしていることが分かればクリスマス用の切手を売ってくれますが、普通の切手や白地のシールに印刷されたラベルになってしまわないよう、必ずクリスマス切手をお願いしましょう。

クリスマス切手を頼む時は、1stクラスか2ndクラスか必要な枚数を伝えます。

例えば「Can I have five 1st class Christmas stamps please」で1stクラスのクリスマス切手が5枚買えます。

なお、バーコードの付いていない切手は使えなくなりましたが、クリスマスなどの特別切手や記念切手に関しては、バーコードのない切手も引き続き使えます。

英国⇔日本へ送る

英国から日本へ送る場合は、100gまで一律£2.80です(以前あった20gまでの料金は無くなってしまったようです)。

通常1週間程度で届きますが、クリスマス時期は郵便が混みあうので早めに投函しましょう。

£2.80を円に換算すると500円を超えますから、気軽に送れる値段ではなくなってしまいました…

日本から英国へ送る場合は、グリーティングカードのみの場合は25gまで140円です。

送る相手

スマートフォンが普及する前に比べるとやり取りする枚数は減ったように感じますが、それでもクリスマスカードはまだまだ健在です。

Royal Mailによると、今年も約150 million(1億5千)枚のクリスマスカードを配達予定なのだとか。

では、英国の人々は誰にクリスマスカードを送っているのでしょうか?

家族

英国では、家族内でもクリスマスカードを送り合います。

同じ屋根の下に住む家族にはわざわざ送らない人もいますし、同居家族にもそれぞれ書くファミリーもいます。

家族内で送る場合は、配偶者同士、親から子、子から親、子どもが大きくてすでに独立していれば子どものパートナーにも送ります。

親戚

祖父母や実家、おじやおば、いとこや甥姪にも送ります。

親戚一家には、一人一人に1枚ずつではなくファミリーに向けて1枚でも大丈夫です。

これもファミリーによって違うと思いますが、相手に合わせてもいいですし、自分のやり方でもよいと思います。

友人

よく会っていたり頻繁にメッセージをやり取りしている相手には送らない人もいますし、親しいからこそ特に素敵なカードを選んで送ることもあります。

頻繁にはやり取りしていない人との、年1回のごあいさつになっている場合もあります。

同僚・仕事相手

こちらも友人の場合と似ていて、よく会っているのだから送らないという人・職場と、一緒に仕事をしている仲間だからこそ送るという人・職場があります。

退職したり転職したりした元同僚とクリスマスカードのやり取りが続くと、お互い元気なのがわかってうれしいですね。

友人の場合と同じく、一緒に仕事をしていればその人がクリスマスやクリスマスカードが好きかどうかはわかるので、好きな人には送るようにしています。

近所の人

ロンドンや大きな都市のFlatなどの場合は、面識のない近所の人とクリスマスカードのやり取りはあまりしないかもしれません。

ファミリーが多く住む地域では、近所の人とあいさつ程度かそれ以上の交流がありますので、両隣や庭やドライブが接している隣人にも送ります。

大家

大家さんが近くに住んでいたり、家の不具合などにも対応してくれる場合は大家さんにもクリスマスカードを送ります。とても親切にしてくれる場合は、チョコレートなどのお菓子を添えてもいいかもしれません。

エージェントに任せていて直接やり取りが無い場合は、特に送る必要はありません。もしエージェントの担当がいつも同じ人でとてもお世話になったような場合は、その担当の人に宛てて送る(渡す)こともあります。

子どもの先生

子どもの学校の先生には、子ども自身が自分で書いて送ります。

担任の先生だけでなく、アシスタントの先生補習などをしてくれている先生もお忘れなく。

基本的に親からカード送る必要はありませんが、地域や学校、公立と私立でもまた違うようです。

転入してすぐの時や何か特別にお世話になった場合は、チョコレートなどのちょっとしたお菓子クリスマスカードを添えて、親からも渡します。

子どもの習い事の先生

子どもの習い事の先生コーチにも、基本的に子ども自身が自分で書いて送ります。

私の周りでは、習い事の先生やコーチには子どもから(または親から)クリスマスカードとクリスマス仕様のお菓子等を一緒に渡す人が多いようです。

送る?送らない?

英国では、クリスマスカードのやり取りを楽しみにしている人は多いですが、誰もが楽しみにしているわけではありません。

送って大丈夫なのかわからない場合は、もらったら返すことにしておけばよいのではないでしょうか。

また最近はいろいろな理由(紙ごみの削減切手代の高騰、SNS上のメッセージで送る等)で、クリスマスカードの習慣をやめる人も増えてきています

送らない選択もありますし、カードを送っても必ず返ってくるわけではありません

ただ、メッセージはクリスマスの期間中並べておくことが出来ません。クリスマスカードは家族みんなで見ることが出来ます

また、字の練習をしている年齢の子どもには、字を書くとても良い練習になりますし風習やマナーを教えるよい機会になるので、ぜひ一緒にカードを書いてほしいと思います。

喪中

ところで、クリスマスカードに「喪中」の習慣はあるのでしょうか?

クリスマスカードのかわりに喪中のお知らせをするという習慣はありません

ですので、ご不幸のあった方にもクリスマスカードを送って大丈夫です。

ただしカードのメッセージに「Happy」や「Merry」は避け

I am thinking of you.

や、カードやメッセージに「Christmas」という単語が入ったとしても

Our love and thoughts are with you during the Christmas season.

といったような文面で送るようにします。

非キリスト教徒

喪中の習慣はありませんが、クリスマスカードを送ってはいけない相手もいます。

英国はキリスト教の国ですが、英国に住んでいる人がすべてキリスト教徒なわけではありません

クリスマスはキリスト教のお祝いです。無宗教ならまだしも、キリスト教以外の宗教の敬虔な信者にクリスマスカードを送るのは失礼になります。

そのような時は「クリスマス」の入っていない「Season’s Greeting(季節のごあいさつ)」のカードや何も書いていないカード年末年始のごあいさつとして送ります。

宗教によっては、例えばインド系ヒンズー教の人々はあまり厳しくなく、クリスマスのお祝いをする人も多くいます

また、クリスマスを祝わない宗教の信者であっても、子どもにはお友達との(クリスマス)カード交換をさせているご家庭もありますので、カードをもらった場合には返しても問題ありません。

その場合でも「Christmas」と書いていない「Season’s Greeting」等のカードを選ぶのがベストです。

送っていない人からもらった

送っていない人からもらったら、できるだけ25日に間に合うように返します。

もらったタイミングが遅く、送っても25日を過ぎてしまう場合は、「A Happy New Year」のみのカードを1月1日に間に合うように返しましょう。

クリスマスカードは年賀状

なんだかクリスマスカードって日本の年賀状に似ていませんか?

年末年始に欠かせない伝統行事であり、ルールやエチケットがあり、そして時代と共に変わってきています。

あまり連絡をとれていないけれど、クリスマスカードのやり取りだけが続いているような相手がいるところも似ています。

もうかれこれ20年以上前、イギリスの南の方から中部地方に引っ越した当初に借りた家の大家さんは、すぐ裏に住んでいてなにかとお世話になったのですが、クリスマスカードのやり取りは今でも続いています。

日常ではほとんど手紙をやりとりすることがなくなった今、クリスマスカードを送ったりもらったりすると、いっそう特別な気持ちになります。

実際、ものごころついた時から携帯電話のある20代や30代ではクリスマスカードを送る人が増えてきているそうですよ。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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