Hello, Cuppa Timeアンジェラです。
英会話で、単語はものすごく簡単なのに、むしろ簡単だからこそ、何を言っているのかまったくわからない事ってありませんか?
そんな言葉の一つが「do」です。英語学習の本当にはじめの方で動詞の「do」を習いますが、この記事でご紹介するのは、ブリティッシュ英語でよく使われる名詞の「do」です。
名詞の「 do」
会社でイギリス人の同僚に、
Are coming to the do?
なんて聞かれたら、「do」って何??ってなりますよね。
ブリティッシュ英語で「do」は、飲み会などの「会」のことです。
「do」in 英英辞典
この名詞の「do」、実は辞書にもきちんと載っています。
ですが、まず動詞の意味が永遠と続き、ずっと下の方でやっと、名詞の「do」にたどり着きます(下の切り取りでは、動詞の意味の大部分を省略しています)。
しかも、ブリティッシュ英語と注釈が付いているように英国特有の言い方ですし、短い単語なので知らないと聞き逃してしまう事もあります。
「会」が「do」になったのはなぜ
なぜ、ブリティッシュ英語では「会」のことを「do」と言うのでしょうか?
みなさんは、「To do リスト」って作ったり使ったりしますか?
「To do リスト」は、文字通り「することリスト」ですよね。
そこで、「計画や準備をするもの」ということで「会」のことを「do」と言うようになったようです。
「do」いろいろ
Work do
職場の飲み会のことを、「do」または「work do」と言います。
イギリス人はパブでビールを飲むのが大好きですが、職場の飲み会のような集まりはあまりしません。一度帰宅して夕飯も済ませてから、なじみのパブ(local)でいつもの仲間と飲みます。
一方「work do」は親睦を深める目的で計画して行われます。
なじみのパブではお酒を飲むだけのことも多いですが、「work do」の場合は食事もすることがほとんどです。
課内や親しい同僚数人でレストランに行くだけの「work do」もあれば、ホテルや会場などを予約して、会社主催で盛大に行う「work do」もあります。
Christmas do
「Christmas do」はクリスマス会です。
ほとんど「work do」のない職場でも、一年に一度の「Christmas do」があるところが多いのではないでしょうか。
イギリスでは「忘年会」と言う名前での会はないのですが、年末に「Christmas do」を開いて一年を振り返るので、「Christmas do」はまさに忘年会です。
ここでも「Christmas party」は家族や友人と楽しくするもの、「Christmas do」は職場の忘年会という感じがあります。「Christmas do」に「work」が付いて「Christmas work do」と言われることも多いのは、そのせいだと思います。
Leaving do
もう一つよくあるのが、「leaving do」。
こちらは「送別会」です。
イギリスでは、転職はよくあることなのでそのたびに送別会を開いたりはしませんが、長年勤めた人が定年退職する場合などは、盛大に開かれることもあります。
番外編 「Welcome lunch」
「では、歓迎会はWelcome do?」と思った方、素晴らしいひらめきですが、残念ながら「Welcome do」は行われません。
英国の職場では、転職はよくあることなので一年を通じて新しい人が職場に来ます。
新卒一括採用も決まった時期の一斉入社もないので、歓迎会はほとんど行われません。
代わりに、初日や最初の週に同僚やチームで一緒にランチをする程度で、それもない職場もたくさんあります。
よって、とりたてて計画したり準備したりしないので「Welcome do」とは言いません。あえて言うなら「Welcome lunch」でしょうか。
このように、英国の「do」には「party」とは少し違うニュアンスがあるのですが、始まってしまえば飲んで食べて騒ぐのが英国人。みなさんも楽しい時間をお過ごしください。
Cuppa Timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。
みなさま、良い一日を!
See you soon!
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